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抱きしめて 夏6

車は海岸沿いの国道を走っている。


真夏の昼下がり。


右てを木々が通り過ぎてゆく。


何本もの木々が。


左は海。


どこまでも蒼い海が


続いている。


ついさっき開けた窓から


風の音が聞こえる。


そして君がいる。


もう少しだ。



バーガー・ショップはもうすぐそこだ。


「大丈夫」私は心でそうつぶやいた。


声を出すかわりに、アクセルを踏んだ。


時間はにわかに経過していった。


しかし、思っていた場所に

 

ない。


常に話題のバーガー・ショップ

 

「New Buns」が、ない・・・。

 

こんなに走らないはずだ・・・・

 

にわかに焦りだす私。

 

根拠なく加速。そして無言。



焦る心と容赦のない尿意。


「ちょっとごめん」コンビニへ。


W.Cで体制立て直しだ。


そそくさと駆け込み

 

鬼ヒゲの刻まれたデニムのボタンを外し

 

あどけないムスコをひっぱりだして放尿。


「ふ〜、やれやれ」


手を洗いドアを開けると、いきなり君が。

 

「私も」


君は笑顔でいった。

 

「おっ」

流し忘れていたことに気づく。

 

ジャー・・・



「車で待ってる」

 

そう告げて私はコンビニを後にした。

 

さあ、バーガーショップを探さねば。

 

と、コンビニの裏手を見ると行列が。

 

「えっ」と思ってその先を見ると

 

あった、看板!

 

「NEW VANS」

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なんだよ、聞いてた場所と違うし!

 

ていうか、店名も違うけど大丈夫?

 

君を待つ間、自問自答する私。

 

今日を乗りこなせるのか?